鼻づまりがひどい

誰しも鼻がつまったことはあると思います。一時的なことならば我慢できますが、ずっと鼻づまりが続くとなると生活に支障が出てきます。「鼻を取りたい…」「鼻を取って洗いたい…」などと思うぐらい鼻づまりがひどい方もいますよね。なぜ、鼻づまりがひどくなるのか、原因とそれぞれの治療法について説明します。

鼻づまりがひどい原因・その治療法は?

鼻づまりがひどい場合に考えられる原因・疾患は、下記となります。

①風邪

ウィルスや細菌が鼻に入って感染を起こすと鼻の粘膜がうっ血します。粘膜が腫れると空気の通り道が狭くなり、鼻が詰まります。

治療法

経過観察の他、風邪の初期に有効な漢方薬を服用したり、長引く場合は抗菌剤を使用したりすることもあります。鼻づまりがどうしてもしんどい場合は、粘膜の腫れを抑える作用のある血管収縮剤の点鼻薬を短期間使用して症状の改善を図ることもあります。

アレルギー性鼻炎

花粉症やハウスダストなどに対してアレルギー反応が起こると鼻が詰まります。

治療法

基本的にはアレルゲンの除去が必要ですが、鼻づまりが続く場合は抗ヒスタミン剤などのアレルギー治療薬を使用します。一般的な治療方法は鼻アレルギーガイドラインに記載されており、これに準じて治療することが多いです。他には免疫療法鼻粘膜焼灼術(下甲介粘膜焼灼術)、そしてアレルギー反応が持続する場合は後鼻神経切断術が行われることもあります。

③薬剤性鼻炎

市販の点鼻薬には血管収縮剤という薬が入っています。病院で処方されることもあります。血管収縮剤の点鼻薬を使用すると鼻づまりが劇的に改善しますが、連用すると逆に鼻が詰まってくることがあります。血管収縮薬は鼻粘膜の血管を収縮させることによって粘膜自体を小さくする作用があります。この点鼻薬は、初めに使用したときは6時間ほど効果があることが多いのですが、薬の効果が切れてくると鼻粘膜は再度腫れてきます。連用すると効いている時間がどんどん短くなってきます。そしてついには点鼻薬がないと鼻が通らなくなってしまいます。

治療法

この点鼻薬の使用を中断することです。中断して1週間もすれば薬剤性鼻炎は治りますが、もともとアレルギー性鼻炎副鼻腔炎鼻ポリープ鼻中隔湾曲症などの疾患がある場合は、点鼻薬を中断しても鼻づまりが改善しないこともあり、それぞれの治療が必要となります。

鼻中隔弯曲症

鼻の真ん中に左右を分ける板状の構造物があり、鼻中隔と呼ばれています。この鼻中隔の軟骨もしくは骨が左右のどちらかへ弯曲することで鼻の中が狭くなり、鼻づまりをきたします。

治療法

手術が必要です。

 

⑤外鼻形態によるもの(外鼻変形、鼻弁狭窄)

鼻の外側の構造を外鼻と呼びます。外鼻の形態によっては鼻づまりがひどくなります。なかでも外鼻の弯曲(骨性、軟性)、鼻弁狭窄、鼻翼が脆弱な場合に鼻づまりとなります。

治療法

形態が原因の鼻づまりなため、手術が効果的です。形成外科で手術をすることが多いですが耳鼻科単独、もしくは形成外科と耳鼻科と合同で手術をする施設があります。

慢性副鼻腔炎(蓄膿症)

鼻とつながっている空間が顔の骨の中にあります。その空間を副鼻腔とよびますが、炎症を起こしている状態を副鼻腔炎と呼びます。膿が溜まる副鼻腔炎を蓄膿症と呼びます。副鼻腔に炎症を起こす原因は、風邪、虫歯、真菌、好酸球性炎症があり、それぞれの病態に応じた治療が必要になりますが、保存的な治療で治らない場合は手術が必要になります。

⑦鼻ポリープ(鼻茸)

鼻や副鼻腔にポリープができることがあります。同じ意味ですが鼻茸(はなたけ)と呼ばれることもあります。小さければ症状がでませんが、大きくなってくると副鼻腔炎を併発し、持続する強い鼻づまりとなります。

治療法

薬で小さくなることはありますが、基本的には手術で摘出する必要があります。

⑧腫瘍

鼻・副鼻腔に腫瘍ができることがあります。なかなか治らないひどい鼻づまりがある場合に腫瘍がみつかることがあります。鼻内には様々な種類の腫瘍ができますが、その中でも内反性乳頭腫と呼ばれる良性腫瘍がみつかることが多いです。

治療法

良性腫瘍は腫瘍をしっかりと摘出することで治ります。しかし悪性腫瘍であれば腫瘍のみではなく、その周囲も一緒に摘出する必要があり、放射線治療や化学療法を組み合わせて治療が必要な場合もあります。

⑨アデノイド増殖症

鼻の突き当りに上咽頭と呼ばれる場所があり、そこにはリンパ組織が豊富なアデノイドと呼ばれる組織があります。幼少期には大きく、成長とともに小さくなっていく組織ですが、このアデノイドが大きいと鼻が通りにくく、慢性的な鼻づまりを感じます。その病態からはお子さんに多く、口呼吸やいびき、無呼吸を伴うことがあります。

治療法

ステロイド点鼻薬で経過を見ることもありますが、改善が見られない場合は切除が必要です。

⑩委縮性鼻炎

加齢性変化や薬剤、そして手術治療によって鼻の粘膜が萎縮してしまい、鼻の機能が低下した状態です。鼻の中には下鼻甲介、中鼻甲介とよばれる「ひだ」があり、鼻の機能を調節していますが、これらが萎縮して小さくなった状態で、鼻の中ががらんどうになった状態です。英語ではempty noseとも呼ばれます。鼻の中になにもなく、空気抵抗がなくなると非常に強い鼻づまりを感じ、鼻の奥や喉に痛みを感じるようになります。

治療法

完治させる治療は困難ですが、鼻洗浄、点鼻薬などで経過をみていただくことが多いです。まれに手術治療で症状が軽快することもあります。

 

このように鼻づまりが強く、なかなか治らない…という場合は、耳鼻科専門医に相談して適切な治療を受けましょう。

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