鼻の奥が痛い・頬の奥が痛い

鼻や頬の奥が痛いという症状があると、とてもしんどくて勉強や仕事にも集中できなくなることも。「いつものことだ」と放っている方、「もしかして重篤な病気では…」と心配になってしまう方もいるかもしれませんね。なぜ、鼻の奥が痛くなるのか、頬の奥が痛くなるのか、可能性のある原因とその治療法について説明します。

鼻や頬の奥が痛くなる原因・その治療法は?

鼻や頬の奥が痛い場合に考えられる原因・疾患は、下記となります。

①急性鼻炎

鼻の奥が痛い・頬の奥が痛い原因は急性鼻炎かもしれません。いわゆる、鼻かぜです。ウィルス感染や細菌感染で起こりますが、鼻に炎症を引き起こして痛みが生じます。炎症によって鼻粘膜が腫れると副鼻腔との交通路が遮断されて頬の痛みを引き起こすことがあります。

治療法

かぜのほとんどはウィルス疾患なため、自然に軽快するのを待ちますが、5~7日しても症状が軽快しない場合は抗菌剤を使用することもあります。

②急性副鼻腔炎

鼻や頬の奥が痛い場合は、急性副鼻腔炎、もしくは慢性副鼻腔炎が急に悪化した急性増悪が最も疑われます。顔面の骨の中には上顎洞、篩骨洞、前頭洞、蝶形骨洞と呼ばれる副鼻腔がありますが、特に上顎洞に炎症があると頬部の痛みが生じます。上顎洞の炎症が強くなると篩骨洞炎も引き起こし、眼が痛い、眼が重たいといった症状も出ます。他には頭痛、鼻閉、黄色鼻汁、発熱などをきたすことがあります。

炎症が急激に進んだ場合は、副鼻腔の周囲の臓器である頭や眼の中に炎症が及び、それぞれ意識障害や複視、視力低下などの重篤な合併症を引き起こすことがまれにあります。

治療法

 症状が強くなければ様子を見ることで自然に治る場合もありますが、痛みが強ければ抗菌剤の内服、発熱など症状が強い場合は点滴をすることもあります。頭蓋内合併症や眼窩内合併症を引き起こした場合は、緊急手術が必要になります。

③虫歯

鼻の奥が痛い・頬の奥が痛い原因は虫歯であることがあります。虫歯によって頬の痛みが出ることがあります。特に上顎の奥歯は、歯の根元(歯根)が上顎洞に近いため、虫歯になると上顎洞炎を引き起こしやすくなります。歯科で歯根の治療を受けていても歯根周囲に炎症がある場合(根尖病巣)、難治性の上顎洞炎を引き起こして鼻や頬部に痛みを生じることがあります。

治療法

歯科で適切な治療が必要です。根尖病巣をコントロールするのが困難なことがあり、なかなか治癒しない場合は抜歯することもあります。

④真菌

鼻の奥が痛い・頬の奥が痛い原因は真菌の可能性がある!?いわゆるカビですが、副鼻腔内に入り込んで炎症を起こすことがあります。真菌性副鼻腔炎と呼ばれます。真菌性副鼻腔炎は大きく2つに分類され、副鼻腔の組織の中に感染をする浸潤性副鼻腔真菌症と、組織の中ではなく、副鼻腔の空洞の中だけに感染する非浸潤性副鼻腔真菌症があります。浸潤性副鼻腔真菌症は、体の免疫力が低下している場合に引き起こすことがあり、痛みだけではなく強い頭痛や視力障害、黒い分泌物が出ることがあり、致死性の疾患です。一方、非浸潤性副鼻腔真菌症は、副鼻腔の中にカビの塊(真菌塊)をつくって副鼻腔の出口を閉鎖し、副鼻腔炎を起こします。

治療法

浸潤性と非浸潤性で対応が大きく変わります。浸潤性は致死的(命に係わる)な疾患なため、カビが侵入している組織を摘出しないと治らないことがあります。また、抗真菌剤を長期間投与することが必要になります。

非浸潤性の場合は手術によって真菌塊を除去して副鼻腔を開放する、内視鏡下副鼻腔手術をすることで治癒させることが可能です。

⑤アレルギー性真菌性鼻副鼻腔炎

真菌(カビ)に対してアレルギー反応を起こして副鼻腔炎になる病態のことをいいます。鼻づまり、嗅覚障害、顔面痛を引き起こします。好酸球性副鼻腔炎と鑑別することが難しく、手術をしても再発をしやすい疾患です。画像所見だけでは判別が難しく、疑って検査をしないと確定診断がつきません。

治療法

内視鏡下副鼻腔手術を行うことで確定診断がつきます。状態によっては術後に抗真菌剤やステロイドの投与が必要になることがあります。再発しやすい疾患なため、長期間の経過観察が必要になります。

Sinus pressure

鼻の中と副鼻腔の間には空気の流れる交通路があります。副鼻腔の発達が大きく、この交通路が狭い作りの場合は、気圧の変化が起こると頬や頭の痛みを生じることがあります。顔の骨格に関係しますが、副鼻腔の発達が大きい欧米人に多いようです。気圧の変化が収まり、鼻の中と副鼻腔の交通路が開通すると症状は消失します。 

治療法

通常は鎮痛剤で様子をみます。あまりに繰り返す場合は、副鼻腔を開放する内視鏡下副鼻腔手術をすることで治る場合もあります。

⑦腫瘍

鼻や副鼻腔内にはいろいろな腫瘍ができます。特に悪性腫瘍は炎症を引き起こし、痛みを伴います。鼻づまり、鼻の痛み、頬の痛みが続いており、検査をすると上顎癌だったということもあります。鼻血がでることが多いですが、出ないこともあり、症状が続くときは検査が必要です。

治療法

腫瘍の種類によって治療方法が変わります。良性腫瘍なら完全摘出することで治癒しますが、悪性腫瘍なら切除後に放射線治療や抗癌剤治療が必要になる場合もあります。

⑧鼻粘膜接触点頭痛

鼻の粘膜が接触することで起こる鼻の痛み、頭痛です。鼻のうっ血の状態で変化するため、立ったり寝たりすると痛みが変化します。接触している粘膜に麻酔をすると痛みが消失することで診断がつくことがあります。

治療法 

鼻の粘膜が接触しないように、構造を変化させる手術を行うことで治る場合がほとんどです。

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