副鼻腔炎(蓄膿症)の手術

当院で行う副鼻腔炎(蓄膿症)の手術
(内視鏡下副鼻腔手術)

保存的治療で十分な効果が得られない場合には、内視鏡下副鼻腔手術を検討します。

手術の適応となるケース

  • 鼻の吸引、鼻洗浄、抗生物質の投与、ネブライザー療法などの保存的治療でも改善が見られず、生活に支障をきたしている場合
  • 真菌(カビ)を原因とした副鼻腔炎(蓄膿症)の場合

ナビゲーションシステムの導入で安全性・精度を確保

ナビゲーションシステムの導入で安全性・精度を確保当院では、副鼻腔の手術支援機器「ナビゲーションシステム」(メドトロニック社製)を導入しております。
撮影したCT画像と連動し、今どこを進んでいて、どこを触っていているのかが一目で分かります。患者様によって異なる副鼻腔の形態にも問題なく対応することができますので、手術の安全性・精度が大きく向上します。

内視鏡下副鼻腔手術の5つの術式

内視鏡下副鼻腔手術の5つの術式術式は対象となる副鼻腔の数や手術の内容によって以下のように5つに分類され、患者様の病態によって選択する必要があります。
いずれの術式も、根本的な目的は同じです。副鼻腔と鼻腔の交通路を広くして換気機能を回復させること、そして副鼻腔内の自浄作用を回復させることです。鼻水、鼻詰まり、息苦しさといった症状の改善・解消が期待できます。

副鼻腔自然口開窓術

「Ⅰ型」と呼ばれる手術です。
局所麻酔の上、内視鏡を用いて鼻茸(鼻ポリープ)を切除し、本来あるべき通り道を確保します。手術時間は10分程度です。

副鼻腔単洞手術

「Ⅱ型」と呼ばれる手術です。
局所麻酔の上、内視鏡を用いて副鼻腔のうちの1つを開放し、炎症を起こしている粘膜を除去します。手術時間は、病態によって異なります。

選択的(複数洞)副鼻腔手術

「Ⅲ型」と呼ばれる手術です。
局所麻酔の上、内視鏡を用いて副鼻腔のうちの2つ以上を開放し、炎症を起こしている粘膜を除去します。手術時間は、病態によって異なります。

汎副鼻腔手術

「Ⅳ型」と呼ばれる手術です。
局所麻酔の上、内視鏡を用いて全ての副鼻腔を開放し、炎症を起こしている粘膜を除去します。片側で60分、両側で120分程度を要します。

拡大副鼻腔手術位

「Ⅴ型」と呼ばれる手術です。
脳の底部分を支える頭蓋底、眼球が収まる眼窩などへ処置が必要となるため、脳神経外科医がいる施設に限って行われます。
この術式への適応が疑われる場合には、条件に合う医療機関をご紹介いたします。

副鼻腔炎(蓄膿症)の手術を内視鏡下で行うメリットは?

内視鏡とは、細い棒(直径4mm)の先にカメラがついている医療用機器です。手術で使用するのは固い棒で、硬性鏡と呼ばれ、胃カメラや大腸ファイバーなどで使用されるのは軟らかい棒で、軟性鏡と呼ばれています。こういった内視鏡を使うと、入り口が狭くても奥を詳しく観察することが可能になります。例えばお腹の手術は昔は開腹といって、大きく切って直接見て手術をしていましたが、今では病気の種類によっては内視鏡をいれる傷だけで手術ができてしまいます(腹腔鏡手術)。患者さんの体の負担が少ない、低侵襲手術ができるのです。
鼻の手術も同様で、内視鏡がない時代は直接目で見る必要がありましたが、人の目では鼻の穴から奥を見るには限界があり、精度のとても低い手術で合併症が多く、危険な手術でした。内視鏡が登場してからは確実に病巣をとらえて、精度の高い手術をすることができ、さらに患者さんの体に負担が少ない低侵襲手術をすることができる、これが内視鏡下で行う最大のメリットです。
低侵襲になることで術後の回復も早く、短期入院や日帰り手術も可能になります。

副鼻腔炎(蓄膿症)の手術Q&A

局所麻酔で手術ができるのは、どうしてですか?

副鼻腔炎(蓄膿症)の手術において、局所麻酔であっても、全身麻酔であっても、手術内容そのものは同じです。
局所麻酔下で行う場合には、限られた時間内で的確に手術を進めていく必要がありますので、「慣れ」「経験」が重要な要素となります。その要素を兼ね備える医師だからこそ局所麻酔下で日帰り手術が可能とも言えますが、当然、全身麻酔で行うケースもあります。その場合には入院設備の整った医療機関をご紹介します。

手術中、痛みはありますか?

手術中、痛みを感じることはほとんどありません。ただし、むし歯などを原因とした副鼻腔炎(蓄膿症)の場合で炎症が強い場合や病変が高度な場合には、多少の痛みが生じます。

手術後、出血はありますか?

ご帰宅後も、出血は続きます。ただ、患者様ご自身での処置(詰め物の交換)で対応できる範囲内の出血量です。
また、鼻がみはできるだけ控えてください。強く鼻を噛むと、多量に出血することがあります。かゆみや違和感などでどうしても我慢できないときには、ご連絡ください。

手術後、大量に出血したときにはどうすればいいですか?

詰め物の交換では間に合わない鼻血が出たときには、鼻を押さえて下を向き、そのまま10分間安静にしてください。10分が経過しても止まらない、口から溢れるくらい鼻血が出る、というときにはご連絡ください。
手術を受けられる方には、24時間ご利用可能な、院長直通の電話番号をお伝えしております。また、スカイプ(テレビ電話アプリ)での対応も可能です。

手術がこわいのですが、大丈夫でしょうか?

手術は、誰でもこわいものです。医師との診察の際や手術コーディネートの看護師とのお話しの中で、手術内容を理解していただき、できるだけ患者様の不安を解消できればと思っております。
ただ、過度の恐怖・緊張は、手術時の循環動態の変動を招き、出血が多くなることがあります。安全性を十分に確保できないと判断した場合は、入院と全身麻酔での手術が可能な医療機関をご紹介させていただくこともあります。

手術を受ければ、症状は必ず治まりますか?

当院で行った副鼻腔炎(蓄膿症)の手術では、ほとんどの方に完治、あるいは大幅な症状の改善が見られます。
ただ、症状が残ってしまう、再発してしまうこともあります。
特に指定難病である好酸球性副鼻腔炎の方は体質的なことが関係しますので、再発しやすくなります。

仕事、運動はいつから可能ですか?

お仕事や学校は、少なくとも翌日は休んだ方が楽だと思います。
鼻血が出やすい状態ですので、肉体労働、汗をかく運動も1週間は控えてください。

その他、手術後の生活で気をつけることはありますか?

ゴルフをされる方は、コースを回っている際、出血が起こると救急搬送に時間がかかります。鼻からとはいえ大量の出血は危険ですので、3週間程度は控えてください。
また同様の理由で、飛行機の利用もできる限り控えてください。

副鼻腔炎(蓄膿症)の手術料金

手術名 保険点数 3割負担 備考
内視鏡下鼻・副鼻腔手術I型 3,600点 10,800円 自然口開放
内視鏡下鼻・副鼻腔手術II型 12,000点 36,000円 1つの副鼻腔を開放
内視鏡下鼻・副鼻腔手術III型 24,910点 74,730円 2つの副鼻腔を開放
内視鏡下鼻・副鼻腔手術IV型 32,080点 96,240円 全ての副鼻腔を開放

上記の手術費用に加え、診察料、薬剤料、処方料などが加算されます。

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